PHOTOニュース[更新日]  2025年06月05日
2025年度見学会「首都圏外郭放水路(地下神殿コース)」を見学

2025年度第1回見学会を6月4日(水)に開催しました。見学した施設は、埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」です。「首都圏外郭放水路」は倉松川、大落古利根川など中小河川の洪水を地下に取り込み、地底50mを貫く総延長6.3㎞のトンネルを通じて江戸川に流す世界最大級の地下放水路です。日本が世界に誇る最先端の土木技術を結集し、1993年(平成5年)3月に工事に着手。およそ13年の歳月をかけて2006年(平成18年)6月、大落古利根川から江戸川までの通水が可能になりました。 今回の見学会は24名が参加し、当日は施設内にある龍Q館1階ロビーにて、専属の放水路案内「地下神殿コンシェルジェ」から首都圏外郭放水路の開発の経緯や施設概要の説明を受け、その後敷地内にある調圧水槽入口へ徒歩で移動し、116段の階段(ビル5階~6階相当)を降りて地下神殿「調圧水槽」内を見学しました。「調圧水槽」は、長さ177m、幅78m、高さ18mの巨大な水槽で、ポンプ運転の緊急停止時の水圧を調整する役割があり、巨大な地下の空間になるため、周囲の地下水からの浮力で調圧水槽が浮きあがらないよう、幅2m、長さ7m、高さ18m、1本約500トンもの重さのコンクリートの柱が59本林立しており、この様子がパルテノン神殿を想起させることから、「防災地下神殿」として国内外のメディアでも多く取り上げられています。  見学後のアンケートでは、評価平均4.6点(5点が最高)と高く、「放水路の規模や重要性を見学により深く理解することができた。」「施設の壮大さと、普段、安全に生活していられる有難みを実感でき、地上と比較した異空間を体感することができた。」「以前より見学したいと思っていたため、期待通りだった。」などのコメントがありました。

2025年度「研究開発人材育成プログラム5日間コース<第1回>」がスタート

5月30日(金)、2025年度「研究開発人材育成プログラム5日間コース<第1回>」の1日目が、BHCJ講演室で15会員15名の参加のもと、開催されました。 1日目はインキュベーション委員会 鈴木委員長(パナソニックホームズ㈱)による開講挨拶から始まり、その後、受講者15名の自己紹介、そして藤井俊二氏(大成建設㈱OB)による「私の研究開発履歴書」講義が行われました。藤井講師の講義について受講者からは、「過去のご経験から具体的なマネージメントアプローチをご紹介いただき、色々な気づきを得ることができた。」「学びに終わりはなく、常に課題に対峙する姿勢の維持がどのような地位・立場においても重要であることを認識させられた。」といった意見が寄せられました。 その後、人材育成プログラム小委員会 柳橋主査(㈱竹中工務店)よりグループワークの説明がされ、藤井講師の講義内容に関する課題について、講師やインキュベーション委員4名による助言などを受けながら受講者同士で意見やアイデアを出し合い、活発なグループワークが実施されました。グループワークについては、「他業種の方々と意見交換ができ、視野が広がったと感じた。この経験を新たな視点を得られるよう活かしていきたい。」「自分にはない視点(考え)があり、他社や異文化交流の重要さはこういうことだと気づかされた。」といった気づきの意見が多く寄せられました。 プログラム終了後には受講者、講師、インキュベーション委員4名、そして事務局の計23名が懇親会に参加。歓談は大いに盛り上がり、受講者同士の交流を深めることができました。 今後、隔週で計5日間の講義とグループワークによるプログラムを受講する予定です。

講演会「蓄熱技術による社会的インパクト創出に向けて。」を開催

5月20日(火)に2025年度講演会(第1回)が開催されました。高知工科大学システム工学群 准教授 佐藤 理人氏に、「蓄熱技術による社会的インパクト創出に向けて。」のタイトルで、晴海の講演室(対面)とオンライン(Zoomミーティング)の併用開催にてご講演いただきました。参加者は講演室が10名、オンラインは34名、合計44名でした。 佐藤氏の専門分野は「建築・都市環境工学」で、研究室では建築~街区スケールでエネルギーと屋内外の温熱環境に関する様々な環境技術について、実測や数値シミュレーションを用いて評価を行い、新たな環境技術の開発や、理想とする街の提案を行っています。 講演会では、「戸建住宅における蓄熱仕様開発経緯と課題」「住宅における蓄熱技術活用提案と社会的インパクト」「都市空間における蓄熱技術活用提案と社会的インパクト」「高知を対象とした新たな研究紹介」などの研究内容を、さまざまな資料を用いてわかりやすく説明していただきました。 講演会後のアンケートでは、評価平均4.1点(5点が最高)と高く、「なじみの薄い蓄熱技術について知ることができた。」「蓄熱住宅の開発におけるプロセスを分かりやすくご説明いただけた。」「断熱材と蓄熱材が性能を補完することによりLowエネルギー負荷を、住居の温度差を少なくすることにより、健康への効果に寄与することが把握できた。」などのコメントがありました。

「2025年度 研究開発人材育成プログラムMOT(技術経営)半日コース」開催

「2025年度 研究開発人材育成プログラムMOT(技術経営)半日コース」が、㈱テクノ・インテグレーション代表取締役 出川通氏により、オンライン形式にて5月16日(金)に開催されました。当コースは別途開催している「研究開発人材育成プログラム5日間コース」で、90分のMOT講義を受講された皆様から、「MOTをもっと詳しく学びたい」と多くのご要望をいただき、半日コースとして設定したプログラムになります。受講後のアンケートでは、「今直面している課題に対する示唆をいただけた」「今後やるべきことが明確になった」「イノベーションに向けたマーケティングの重要性について理解が深まった」などのコメントをいただきました。さらに、講義中にチャットで気軽に質問を受け付けたところ、約20もの質問が入り、その質問全てに丁寧に回答をされたことについても大変好評でした。来年度も引き続き開催を予定していますので、スキルアップを図りたいとお考えの皆様のご参加をお待ちしております。

研究企画ミーティング「宅地擁壁の耐震性向上(第2回)」を開催

4月18日(金)、「宅地擁壁の耐震性向上」をテーマとした研究企画ミーティングがBHCJ講演室で開催されました。
研究企画ミーティングは研究会の立ち上げを視野に入れながら、建築研究所の担当研究者とコンソ会員企業との間でテーマの現状報告、及び意見交換等を行う活動で、当テーマの第2回目開催となる今回は、21名の方が参加されました。
冒頭に担当研究者の建築研究所 構造研究グループ 井上グループ長よりこれまでの経緯と、今後の研究会の方向性について説明があり、その後、以下4人の方より話題提供が行われました。

・「空石積み擁壁の地震時損傷メカニズムと擁壁近傍の直接基礎建物の影響に関する検討」的場 萌子氏〔建築研究所 国際地震工学センター主任研究員〕
・「宅地擁壁の耐震補強法に関する検討(基礎地盤総プロの振り返り)」柏 尚稔氏〔大阪大学 工学研究科 地球総合工学専攻 教授〕
・「小規模宅地における石積み擁壁背面地盤の補強事例」川崎 淳志氏〔ミサワホーム(株) 商品・技術開発本部 技術部 構造技術課〕
・「擁壁の静的設計に向けて」津田 雅丈氏〔日本工営(株) 地盤環境事業部〕 

話題提供終了後、質疑応答・意見交換会が行われ、ミーティングの最後に井上グループ長より2025年度に研究会立ち上げに向けて進めていくことが伝えられました。

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