9月19日(木)、2024年度コンソ・プラザ一般講演会(第3回)が開催されました。北海道大学大学院 工学研究院教授 林 基哉氏に、「ポストCOVID-19の建築・空調換気のあり方。」のタイトルで、晴海の講演室(対面)とオンライン(Zoomミーティング)の併用開催にてご講演いただきました。参加者は講演室が11名、オンラインは38名、合計49名でした。
林氏は、建築設備感染症対策、住居衛生、シックハウス対策、サスティナブル建築デザインに関する研究をされており、講演会では、建築・空調換気のあり方について、「建築物衛生と室内空気環境の課題」「COVID-19の室内エアロゾル感染(クラスター調査)」「空調換気対策の経緯と普及の実態」「次のパンデミックに備える空調換気」という4つのテーマに沿ってお話ししていただきました。
林氏からは、新型コロナウイルスのクラスター感染は「(1)換気装置が設計どおりに性能を発揮していなかった。(2)換気装置は24時間運転する必要があるのに、人の手で一定時間止められていた。」といったことなどが原因にあげられ、ついては、商業施設や病院、私たちが住む住宅に関しても換気装置を設置するだけではなく、その性能を十分発揮できるような維持管理が非常に重要になるとのお話がありました。
講演会後のアンケート(18名)は、評価平均4.4(5点が最高)と高く、感染症対策の難しさがよく理解できたなどのコメントがありました。