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  コンソ・プラザ(講演会)「脱炭素化に貢献 ウッドサイクルで【街を森にかえる】」を開催
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 内容8月3日、2023年度コンソ・プラザ一般講演会(第2回)が開催されました。住友林業株式会社 筑波研究所 参事・技師長 中嶋一郎様に「脱炭素化に貢献 ウッドサイクルで【街を森にかえる】」のタイトルで、晴海の講演室(対面)とオンライン(Zoomミーティング)の併用開催にてご講演いただきました。参加者は講演室が4名、オンラインは23名、合計27名でした。
住友林業は、1691年の創業時から<再生可能な木>を扱い、木の持つ価値を軸としたバリューチェーン「森林→木材→建築→再エネ」の事業を通じて、脱炭素社会を目指す事を「WOOD CYCLE」と名付け、それによって木の価値を高め、環境と社会に貢献しようとしているとのことです。CO2を吸収した木を活用し、建材・建築としてCO2を炭素として固定し続ける意義とビジネス展開をご紹介いただきました。また、森林ファンドの設立で保有・管理の面積を拡大し、社会全体のカーボンオフセットにも貢献します。具体的な研究では将来の優良な材の確保の為、ゲノム選抜育種の技術で、個々の土地条件に最適な優良品種を植えて、適地・適品種で生産性を向上させます。国産材活用のためには、技術開発だけでなく仕組みづくりが重要と考え、全国で大規模な木材コンビナートの設立を目指すと共に、木の可能性を追求する為、宇宙空間での暴露試験等も行い、地球上での木材の利用拡大にもつなげるとのことでした。炭素固定については、海外展開において先行して実施している中規模建築の木造・木質化の実建築物の事例紹介、ポストテンション技術や耐火木質部財などの具体的な技術紹介もしていただきました。最後に、中大規模木造の発展の為にはサプライチェーンの構築が課題とも話されました。
講演会後のアンケート(匿名27名参加者全員回答)結果は、評価平均4.5(5点が最高)、 建物の木造化、木質化を推進するための木材の利用、活用技術が重要ということを改めて認識できたとの意見など、今回の講演会で学んだことを実務に活用できるとの回答が半数以上でした。
 ニュース公開日2023/08/29
発信者コンソーシアム事務局