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CONSO PHOTOニュース詳細
  コンソ・プラザ(見学会)「太平洋セメント㈱様 熊谷工場」を見学
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 内容コンソ・プラザの2022年度1回目の見学会を7月8に開催しました。見学した施設は、埼玉県熊谷市にある太平洋セメント㈱の「熊谷工場」です。この工場は、関東地方最大級のセメント工場であり、年間約200万トンの生産を行う太平洋セメントの主力工場の一つで、また、様々な廃棄物を無害にリサイクルして原料、燃料として活用している循環型社会の構築と地球環境に貢献している工場です。見学者数は7名でした。
まず初めに、カーボンニュートラルに関する取り組みとして、「炭素循環型セメント製造プロセス」セメント資源化システムの施設を見学させていただきました。家庭からでる都市ごみを焼却した際に発生する焼却残さ(焼却灰とばいじん)を、セメントの原材料として有効利用するとのことで、「CO2分離回収設備による灰水洗システム」で、ばいじんに含まれる塩素を除去、「CO2固定化技術」で、廃コンクリートのセメントと骨材を分けることなどの説明を受けました。参加者からも沢山の質問が出て、興味深く見学しました。今年より研究段階から実走段階の検討に移るとのことです。
工場の生産工程の見学では、プレヒーターという施設のエレベーターで、高さ70m(20階相当)の展望エリアに登り、高さ150mの巨大な排煙突を間近に、セメント焼成を1,450℃で行うロータリーキルン(回転窯)の全貌を眼下に、工場全体の説明を受けました。その後、そのキルンの間下で熱さを実感し、1日350台もの圧送車に積み込むための30か所のセメントサイロや、ロータリーキルンの補助リサイクル燃料として使用する廃プラスチック(2万トン/年)、廃タイヤ(1万トン/年)の置き場など、車で移動しながら工場全体を回りました。
最後の質疑では、リサイクル資源の話になり、埼玉県、熊谷市と協力して年間90万トンのリサイクル資源の処理をしていること、製品の主原料のうち、リサイクル原料は480㎏(製品1t当り)となっていることなどを教えていただきました。
 ニュース公開日2022/07/20
発信者コンソーシアム事務局