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  コンソ・プラザ一般講演会「建築材料が結びつける完全循環型の社会」(WEB)を開催
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 内容6月21日(火)、2022年度コンソ・プラザ一般講演会(第1回)がオンラインにて開催されました。工学院大学の田村雅紀 教授に、「建築材料が結びつける完全循環型の社会」の タイトルでご講演いただきました。

 生産(ものづくり)の3原則は、土地(地域制・場)、担い手(人)、生産(もの・こと)の関係で成り立つと考えた時、その循環を通して建築(建て築く)価値に気づくものであると説明されました。その一例として、日本列島の立地条件から、サンゴが石灰岩となり、それを材料としてコンクリートができ建築物となっていることを捉え、3億年前の生き物が現代を支えているとご説明されました。
後半では、「建築材料の循環から建て築く価値の再認識と新しい視点をもつこと」をテーマとして、住宅基礎や立体都市の形成など古いものが増えてきている分析を通して、コンクリートの資源循環に向けて、新たな性能・機能(緑化性能、水質浄化性、保水・透水性、遮音・吸音性、遮熱性、生物多様性活用、CO2吸収・固定性、様々なカーボンコントロール手法 等)の技術的なご説明をしていただきました。
最後には、「建材の資源循環は、いつも海と山と大地の香りがする」と話され、研究・開発が楽しいものであることを伝えていただいた講演会となりました。

参加者数は48名でした。講演会後のアンケート(匿名)で、建築材料研究の面白さを地球環境に関連して述べられたことに共感したとのご意見や、今後の業務に活用できるというご意見も多く、わかりやすかったと好評をいただきました。
 ニュース公開日2022/06/28
発信者コンソーシアム事務局