■概要
　我が国の総人口の減少が予測されることもあり、建設業界から他業種に進出する新事業開拓を目指す動きが活発に試みられている。ただ、他業種にはすでにその業界に根付いた企業が存在しており、建設業を本業とする企業の参入が容易な領域は少ないと考えられる。また、この１５年だけでみれば、建設投資額は増加し続けており、衰退した産業が多くある時代にあって、建設業は数少ない成長産業という見方も可能である。更に、東京を中心とした再開発プロジェクトの計画は２０３０年以降も継続する可能性が高く、成田や羽田などの国際空港の大規模な拡張計画や、半導体工場の新設など建設投資が継続的に行われる見込みである。
　一方で、建設業における人手不足はいよいよ深刻化している。そのため、BIM、AI、建設ロボットなどの新技術への投資を通じて、労働生産性を向上させることが期待されている。また、重要な事実として、BIM元年と呼ばれた2009年以降、新技術への投資が継続的に実施されてきたこともあり、建築工事における労働生産性は2011年以降、継続的に向上している。この事実を踏まえた上で、建設工事の効率化に資する新技術への投資を強化することが求められる。ただ、建設業の生産性を向上させるためには、新技術への投資に加えて、社会制度、商習慣、図面表記などの慣習も、現代の働き方にあったものに更新する必要がある。このような人文社会学における領域と連携をしながら、建設業の生産性の向上に必要なことに関して議論を行う。

■タイトル
　　　「建設DXのビジネス上の課題と建設市場への期待」
■講演（3時間）
　　・建設業界の現状の振り返り・魅力の確認　／　石田航星〔早稲田大学 准教授〕
　　・デジタル・トランスフォーメーション技術の展望　／　斎藤寛彰〔戸田建設〕
　　・建設テック企業の創造に必要な条件　／　板谷敏正〔プロパティデータバンク会長〕
　　・組織設計における技術開発の現状　／　四戸俊介〔日建設計〕
　　・建設会社における技術開発の現状　／　金子智弥〔大林組〕
　　・ハウスメーカーにおける技術開発の現状　／　宮内尊彰〔大和ハウス工業〕
※講演内容及び講演者については、変更になる可能性があります。
■意見交換会（1時間）
■日 時：　 2024年8月23日（金）14：00～18：00（講演、意見交換会）
■開催形式： 会場開催のみ
■開催場所： 晴海トリトンスクエア Z棟 ４階 BHCJ講演室
■参加費： 会員･･･無料、非会員･･･1,000円
■募集人員： 40名　　
■申込み締切：2024年8月19日（月）※定員に達した時点で締切　
■秘密情報の扱いについて
・秘密保持について記載された資料等については、第三者に開示または漏洩してはなりません。
　　（参加者の所属内での開示は可能。）

■申込： 下記項目をメール（plaza003@conso.jp）にてお申し込みください。
　 件名：「建設DXのビジネス上の課題と建設市場への期待」テクニカルフォーラム
　 本文：社名、部署名、氏名、TEL、E-mail をお書きください。