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CONSOニュース詳細
  研究会「BIMを活用した火災安全検証の高度化・標準化に向けた研究会 」参加者募集のご案内
内容

■提案会員名:国立研究開発法人建築研究所

■主旨・概要:
 近年、火災安全の性能設計のツールとして、避難安全検証法をはじめとして様々整備されてきている。しかし、これらは、計算が難解、計算に必要なパラメーターが非常に多い、パラメーターを図面などから人が読み取るなどの作業が非常に煩雑、設計変更への対応も頻繁に必要、確認検査者側の資料のチェックの負荷も大きいなどの課題を抱えている。一方で、今日では設計がBIMベースに移行しつつあり、BIMモデルで計算に必要なパラメーターを管理したり、検証計算に必要な設計情報を容易に取得できる状況になりつつある。
 他方で、火災安全検証は、建築・設計者らが行うのではなく、専門のコンサルタントに依頼するという分業化の傾向に向かっている状況もある。BIMからの計算に用いるパラメーターの吐出し方式や、計算帳票などの標準フォーマットがあれば、設計事務所・ゼネコン、防火コンサルタント、確認検査機関など、業界の関係者間の協業がスマートになると考えられる。また、資料作成の負荷が軽減されれば、防火コンサルタントは、現状よりも早い段階でのプランの作りこみへの助言に注力できるようになり、安全かつ合理的な設計を導きやすくなる。特に、高度な設計情報の管理が可能となれば、高度な検討を行う余地も生まれ、防火の専門家が、高い火災安全性能を検討・提案することにパワーを集中しやすくなる。加え、協業に関する標準化を推進すれば、現在進められている確認申請のBIM化の取り組みの中に、火災安全検証も取り込みやすくなることも期待できる。
 そこで本研究会では、上記の立場の有志に参集頂き、BIMを活用した火災安全検証の高度化および標準化に向けた要望、課題、方向性について議論を行いたい。

■想定される成果:
BIMを起点とした火災安全検証の高度化・標準化に向け、関係者間でのあり方像を整理する。
① 高度化・標準化のニーズの整理(関係者間の協業のスマート化、ルーチンワークの削減、高度な性能設計、性能等級制度、BIM確認申請への展開など)
② 高度化・標準化にあたっての技術的・制度的課題の抽出
③ 標準化すべき部分と、各社独自仕様とする部分の仕分け

■参加条件:正会員、準会員、学術会員

■関連する業種:建築設計者、BIMスペシャリスト、防火コンサルタント、確認検査機関、大学等の研究者など

■研究会期間:2022年9月~2023年8月

■研究会構成:
主査 峯岸良和(建築研究所 防火研究グループ)
参加者はコンソ会員企業から募集

■募集期間:2022年7月4日~8月3日

■参加者募集用紹介文:
近年、避難安全検証法など、火災に関する検証法が様々整備されているが、その計算は難解で、作業も煩雑である。一方で、設計のBIM化により、検証に必要な情報を管理・取得しやすくなっている。BIMによるデータ管理方法や計算帳票などを標準化すれば、設計事務所・ゼネコン、防火コンサルタント、確認検査機関など、関係者間の協業がスマートになる。またBIMによる高度なデータ管理は、高度な火災安全検証も可能となりうる。本研究会では、BIMを活用した火災安全検証の高度化や標準化に向けた要望、課題、方向性を議論したい。


■参加希望、お問い合わせは、(1)会員企業名、(2)ご所属、(3)氏名、(4)連絡先(TEL、FAX、e-mail)、(5)(参加希望の方は、)研究会への期待や貢献を、下記までお知らせください。


連絡先 建築研究開発コンソーシアム 事務局 担当:山崎
電話 03-6219-7127 e-mail y_ymzk@kenken.go.jp
 ニュース公開日2022/07/04
発信者コンソーシアム事務局