■提案者名:学術会員 三田 彰 慶応義塾大学教授
■趣旨・概要:
生物をシステムとして捉えてその本質的な仕組みに学び、特に生理的適応と進化的適応に着目して人の行動、表情やしぐさによって建築空間と人が対話する「生命化建築」について研究する。対話の仕組みの理解と現状の研究の整理、さらに今後の課題および必要なプラットフォームの仕組みについての検討を行う。きめ細かなモニタリングと制御による省エネを主目的としたスマートハウスの研究が盛んであるが、本研究会は省エネに留まらず、見守り支援、安心安全の確保、利便・快適性の向上を目指すものである。人の行動や感情を空間制御に活かすことで、創造的な仕事の支援、心身の健康の維持・向上にも役立つ。これまでの画一的なオフィスでは、創造的な業務に適した環境を必ずしも提供できていない。高齢者施設では人手が足りずきめ細かな対応が難しい状況にある。また高齢単身世帯が急増していて、なるべく長く健康で自立した生活を可能とする仕組みの提供も喫緊の課題である。「生命化建築」はこうした要望に柔軟にそして的確に答えることを目的とする。
■想定される成果:
生命化建築実現のためのプラットフォームの構築とビジネスモデルの創出に関する研究開発プロジェクトを立ち上げる。
■参加条件:コンソーシアム会員(正会員、準会員、学術会員)
■関連する業種:住宅メーカー、ゼネコン、家電メーカー、センサメーカー、建築設計事務所
■研究会期間:2015年7月末より1年間
■予算:建築研究開発コンソーシアム研究会支援費による。
■研究会構成:
委員長: 三田彰 慶應義塾大学教授
幹事: 積水ハウス株式会社
顧問: ミュンヘン工科大学トーマス ボック教授
■募集期間:2015年6月26日~2015年8月25日
■備考:
本研究会は、(株)日本建築住宅センター 科学技術エキスパート会議(STEM)により提案されたものである。
|