■ 研究開発No |
20040005 |
■ 研究開発テーマ |
南海地震と山崎断層の地震を想定した免震建築物の安全対策
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■ 提案会員名 |
「免震構造物」に関する研究会(藤谷秀雄(神戸大学)) |
■ 応募条件 |
免震・制振技術で、十分な技術を保有している正会員 特定共同型(説明会後の特定企業指定)による募集 |
■ 応募期限 |
2004年9月1日~2004年10月31日 |
■ 説明会 |
東京:9月22日(水)15:00~15:50 大阪:10月1日(金)17:30~19:30 |
■ 趣旨・概要 |
免震構造物に関する研究会における調査によると、免震建築物が計画されながら断念される場合が多く、その最大の理由は、敷地の制約からクリアランスの確保が不可能なためであることが分かった。また床加速度の要求スペックが厳しく、何らかの応答制御が必要となる場合が、今後現れてくることが予想された。
また免震建築物は「極めて希に発生する地震動」に対して安全に設計されているが、昨年の十勝沖地震でタンク火災の原因となった長周期地震動や、震源近傍の地震動に対して、安全性は確認されていない。 そこで本研究では、免震構造の床加速度を増幅させないで変形制御を行う技術、あるいは床加速度を特に低いレベルに抑制する技術の研究開発を行うことを目的とする。
1.最適な免震構造の応答制御手法
免震構造のメリットを生かしながら、クリアランスを低減できるための変形低減技術および高度な要求スペックに応える加速度低減技術の調査・開発を行う。(共通課題)
2.想定以上の地震動に対する免震構造の安全性・機能性評価手法
東海地震、関東地震、南海・東南海地震および国内の内陸地震を想定した模擬地震波に対して、擁壁との衝突を許容する場合でも付加的なデバイスによって、上部構造の応答変位・層せん断力・床加速度を許容値に納める必要がある。その許容値(クライテリア)を提案する。(共通課題)
3.要求性能とデバイスの開発および性能検証
上記で示された許容値を満足するための要求性能を達成するデバイスの開発を行う。特定のデバイスメーカーとそれを使用する建築会社等により構成される小グループによって研究開発を行う。(個別課題)
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■ 想定される成果 |
・最適な免震構造の応答制御手法
・想定以上の地震動に対する免震構造の安全性・機能性評価手法
・要求性能とデバイスの開発および性能検証
(パッシブデバイス、セミアクティブデバイス)
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■ 関連する業種 |
全正会員 |
■ 共研期間 |
2004年10月~2006年3月 |
■ 予算 |
初年度は会議費を中心として、10万円/年・社(税別)とする。 次年度以後は、具体的な開発内容に応じて、参加者で決定する。 |
■ 国などの予算 |
研究の一部は、兵庫県COE「南海地震と山崎断層の地震を想定した免震建築物の安全対策」として実施する。 |
■ 研究主体・体制 |
共研参加企業を主体とし、実施体制・幹事・事務局等は共研参加企業で協議 |
■ 備考 |
会議は主に東京で開く予定であるが、参加企業の構成によっては、適当な割合で関西にて会議を開く場合もある。
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