建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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CBRD 20th Anniversary 3 1つが、研究企画ミーティング(当初名称:コラボレーションミーティング)で、会員企業や社会からのニーズや期待の大きい研究開発課題の発掘のため、研究会の発足に先立ち、社会や技術の現状、将来の課題等について建築研究所の研究機関を中心に他の会員企業との意見交換の場を設ける取り組みをしています。 もう1つが、研究開発人材育成プログラムで、将来を担う人材の育成に関し、研究への取り組み姿勢、研究開発マネジメント、先輩の経験・ノウハウ等の伝承の場を設ける取り組みも行っています。 こうした二つの取り組みも、毎年の恒例の取り組みとして定着して来ています。 建築研究開発コンソーシアムが設立された頃に比べると、社会、建築を取り巻く環境は著しく変化しています。地球環境問題、自然災害の激甚化、少子・高齢化問題、DX推進の動き、建設産業の労働環境などです。 特に、地球環境問題については、これまでの「省エネ」からカーボンニュートラル実現ための「ゼロエネ」へのパラダイムシフトが求められています。 自然災害については、地球温暖化に伴う気候変動に起因すると考えられる外水・内水氾濫の問題、自然災害に対する社会機能継続の問題がクローズアップされてきました。 少子・高齢化は建築・住宅業界を支える就業者に直結する問題で、建設産業の労働環境の問題と併せた課題となっています。 また、DXについても、建設分野で推進されつつあります。 建築研究開発コンソーシアムは、今後とも、こうした社会、建築を取り巻く環境の変化から生じた社会課題に応じて、産官学の連携による研究開発を推進する活動を続けてまいります。 会員をはじめ、関係者の皆様の変わらないご支援、ご協力をお願い申し上げます。

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