建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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コラムパナソニックホームズ株式会社R&Dセンターくらし研究室 朝尾 夏子76 CBRD 20th Anniversary「人材育成プログラムに参加して」 当社からも毎年参加している「研究開発人材プログラム」は、ここ数年のオンライン開催から2022年度はリアル開催に戻りました。このプログラムは研究開発の場において今後チームマネージャーを担う人材を育成する為の知識習得や異業種の方との人脈形成の場として企画していただいている取り組みです。私は生活者の声から新しいくらし方を創出するくらし研究を専門としていますが、今回も技術開発、マーケティング、現場設計、ハウスメーカーやゼネコン等、まさに様々な業種の方々が垣根なく交流できる場でありました。 プログラムの内容は、環境共生、MOT、技術開発、イノベーション、国策動向等、各分野のトップランナーの講師の方々から、幅広い知識と共に実体験談や教訓が豊富に組み込まれており、必要なマインドも学べる非常に濃い内容です。また毎回、参加者でのグループワークもあり、日々の業務における共通課題や、各企業ならではの悩みや課題、好事例を共有し合える貴重な場でもありました。‌‌‌講師の方の研ぎ澄まされたプレゼンテーションは毎回惹き付けられました。やはり自身がこだわり、情熱や労力を注ぎ研究されてきた経緯のお話は言葉一つ一つにも熱い思いや説得力を感じます。 我々研究者には今の課題に対してどう手を打っていくかということに加え、一歩先の未来を描き、それに今からどう技術やくらし価値を仕込んでいくかが求められています。私もチームメンバーと目指す未来のくらし方をどう描き、どう社内を巻き込み実行に移していけるか悪戦苦闘する日々です。そのような中、今回のプログラムのお話は、例えば「小さくても成功例を継続して作り上げ周囲を巻き込む戦略」等、私が今まさに悩んでいる課題に対する打開策を具体的にイメージできる内容が多く、非常に得るものが大きかったと感じています。今回のプログラムを通じて得た知識、マインド、人脈を、今度は日々の実践の場で活かし、世の中のくらしをよりよくすることを貢献できる研究者としてステップアップを図ってまいります。 最後に、コロナの感染状況の予断を許さない中、柔軟な開催方法やWEB上のアプリを使ったワークショップ等趣向を凝らした取り組みで毎回細心の注意を払いながら運営いただいた事務局の皆様にあらためて感謝申し上げます。今後もこのプログラムが継続し、参加された一人ひとりの学びと経験が深まり、参加者の交流を取り持つ場となることを確信しております。

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