建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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年 度20182019202020212022委 員 長山田 哲弥(清水建設株式会社)伊藤 大輔(旭化成ホームズ株式会社)柳橋 邦生(株式会社竹中工務店)副委員長玉田 眞人(大和ハウス工業株式会社)山田 哲弥(清水建設株式会社)伊藤 大輔(旭化成ホームズ株式会社)CBRD 20th Anniversary 71 「研究開発人材育成プログラム(5日間コース)」は、企業の技術開発力強化が重要課題とされ、研究者の人材育成ニーズが高まっている背景の中で、「研究者・技術者の人材育成の場が欲しい」との会員ニーズに応え、会員企業に共通する課題である将来を担う人材を育成することを目的に開催している。プログラムでは、役職昇任前後の若手・中堅の研究者・技術者等を主な対象として、研究開発チームマネージャーへのステップアップと人脈形成を目的として、以下に取り組んでいる。 将来を担う人材の育成は、会員企業に共通する課題である。分野・業種連携人材育成の機能・事業は、会員企業の産業・技術分野や業種を超えて、研究者・技術者等を育成するため、研究への取組み姿勢や研究開発マネジメントについて学ぶとともに、先輩の経験・ノウハウ等の伝承の場を提供する取組みである。また、若手技術者交流会の果たしてきた、分野や業種の異なる会員企業メンバーの相互交流による「相互触発の場」としての役割も併せた機能・事業である。 分野・業種連携人材育成として、「研究開発人材育成プログラム(5日間コース)」と「MOT(半日コース)」の2つの事業を展開している。・ 研究開発の進め方の習得(市場の把握、研究課題の創出、ロードマップ策定)・ 社内外ネットワークの構築、組織運営と人材育成の方法論の習得・アイデア創出の方法、グループワークの進め方の習得・ 参加者を5人~6人程度のチームに分け、様々な参加者とグループワークを実施 参加者は各回15名前後で、2013年度に試行として第1回を開催し、2014年度からはインキュベーション委員会が担当し、各年度2回開催しており、2022年度までに計18回開催し、延べ269名の参加があった。「研究開発人材育成プログラム(5日間コース)の開催実績を表2.3-13に示す。 プログラムは、講義とグループワーク並びに研修レポートから構成され、講義では、企業の研究開発に携わってきたベテラン研究者・技術者による研究開発の体験談「私の研究開発履歴書」と、国の政策動向、研究開発マネジメント・MOT(技術経営)、市場・マーケティング関連講義、村上周三特別顧問等による講演を実施してきた。 2019年度より人材育成プログラムの目的に、「アイデア創出の方法、グループワークの進め方の習得」を加え、グループワークに、ブレインストーミング法、KJ法、デザイン思考等を取り入れ、アイデア創出におけるグループワークの方法を習得させることを試みている。研究開発プロセスに沿うかたちで、社会・技術動向・顧客ニーズへの気づき、研究開発目標の設定、研究開発の実施、人的ネットワークの構築といった課題に取り組んでいる。 2020年初からのCOVID-19の拡大により、2020年度の第1回は中止を余儀なくされたが、第2回以降は、オンラインでの会議システムとコミュニケーションツールを導入し開催しており、2022年度からは、会場とオンラインとのハイブリッド開催を試みている。 「MOT(半日コース)」は、「研究開発人材育成プログラム」のカリキュラムの中でも受講者からの評価が高い「MOT(Management of Technology 技術経営)」を会員からのニーズに応え、MOTに特化した半日コースとして2015年度より設け、MOTについて著名で著書も多数出版している、出川通氏((株)テクノ・インテグレーション)に講師を依頼1 分野・業種連携人材育成

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