建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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1 分野・業種連携人材育成 会員企業に共通する課題である将来を担う人材の育成に関し、研究者、技術者等に対する、研究への取組み姿勢、研究開発マネジメント、先輩の経験・ノウハウ等の伝承の場を新たに設ける。若手技術者交流会の果たしてきた交流による触発の場としての役割も併せて運営することを検討する。2 ‌‌研究企画ミーティング(立上げ当初「コラボレーション・3 建築・住宅技術アイデアコンペ 自由な発想に基づく革新的な建築・住宅技術を生むきっかけづくりとして、毎年アイデアコンペを実施してきた。具体の研究開発の前段階にあたるこれらの諸活動については会員からの評価も高く、コンソーシアムの果たす役割への期待も大きい。ミーティング」から名称を変更)年 度◦若手技術者交流会の企画検討◦コラボレーション・ミーティングの立上げ検討◦建築・住宅技術アイデアコンペの企画検討2013◦分野・業種連携人材育成事業の企画検討◦若手技術者交流会の企画検討◦コラボレーション・ミーティングの企画検討◦建築・住宅技術アイデアコンペの企画検討2014活動内容◦若手技術者交流会を6回開催◦コラボレーション・ミーティングを4回実施◦建築・住宅技術アイデアコンペの実施◦研究開発人材育成プログラム(5日間コース)を2回開催◦若手技術者交流会を6回開催◦コラボレーション・ミーティングを4回実施◦建築・住宅技術アイデアコンペの実施活動成果CBRD 20th Anniversary 69 インキュベーション委員会の活動は、これからの研究開発の担い手となる若い人材の育成を会員が協働して支援するスキームや、建設や住宅関連産業に関わる異業種の研究者・技術者等が主体的に参画し自由に議論することを通じて新たなアイデアや技術開発の種を生み育てる場を提供する事業等を実施することにより、コンソーシアムの活性化に資することを目的とする。活動内容と特長は次のとおり。 会員企業や社会からのニーズや期待の大きい研究開発課題を発掘するため、社会や技術の現状、将来の課題等について、建築研究所等の研究機関を中心に、他の会員企業との意見交換の場を設ける。 2013年8月の「建築研究開発コンソーシアム中期ビジョン」制定に伴い、従来の業務企画委員会を「インキュベーション委員会」に名称変更した。インキュベーション委員会では、コンソーシアムの4つの機能のひとつである「インキュベーション機能」を強化、分野・業種連携人材育成としての「研究開発人材育成プログラム」、「研究企画ミーティング/コラボレーション・ミーティング」、「建築・住宅技術アイデアコンペ」の企画・運営を進めてきた。 2015年度からは、研究開発人材育成プログラムの5日間コースで実施していたMOT(技術経営)に関する講義について、会員企業からの要望により独立したプログラムとして受講対象を拡大し、MOT(半日コース)を設け、更なる充実を図った。 2018~2019年に実施した、「中期ビション-2013」の見直し・改訂では、既に2016年度から事業を移管していた若手技術者交流を交流推進機能に、また研究会を研究開発推進等機能に移す等、上述の3機能に集約し、「重点的に推進」することとした。とくに研究会の企画は、「コラボレーション・ミーティング」を、建築研究所を中心に研究会の設置を企画する会議と位置づけ、内容を端的に表す「研究企画ミーティング」に名称変更した。すなわち、民間企業間の競争領域における共同研究開発を促すことよりも、建築研究所を中心とした業界共通の協調領域における研究課題を扱うことを明確にした。 委員会の組織については、委員長、副委員長は2年任期で、委員長は副会長会社から選任、副委員長は委員長が引き続き就任することを原則としている。 インキュベーション委員会の活動実績を表2.3-11に、歴代の委員長、副委員長を表2.3-12に示す。(3)インキュベーション委員会の活動活動概要【表2.3−11】インキュベーション委員会 年度別活動一覧

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