建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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CBRD 20th Anniversary 17が発足し、企業や研究者等異業種の連携のもと、異種基礎の上部構造設計技術、既存杭撤去に伴う周辺地盤への影響、地盤改良工法の施工・品質管理指針等に関する検討が開始されました。その後、2020年には、一般社団法人に移行しています。 また、2020年より、国土交通省において総合技術開発プロジェクト「建築物と地盤に係る構造規定の合理化による都市の再生と強靭化に資する技術開発」が開始され、既存杭を含む敷地の安全・合理的な利用法、既存宅地擁壁の耐震診断および耐震補強手法等の研究が進められています。 このような経緯を振り返ると、コンソーシアムの取組みが、本分野の研究開発のさきがけとしての役割を果たし、検討の方向性を先導的に提示してきたと評しても、言い過ぎには当たらないでしょう。 上記は一例を挙げたにすぎませんが、本コンソーシアムが、建築技術の研究開発の前段階で将来を見据えた忌憚のない問題提起を行うことは極めて重要なことと考えます。そのうえで、参加研究機関・企業をはじめ、関連する諸団体、行政機関等との緊密な連携のもと、個々のテーマの掘り下げと具現化の取組みが充実したものとなるよう、構成団体の一員として期待しつつ参加させていただきたいと存じます。

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