建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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12 CBRD 20th Anniversary 今般、建築研究開発コンソーシアムが創立20周年を迎えられましたことに対し、衷心よりお祝い申し上げます。 2002年の創立以来、貴コンソーシアムにおかれましては、建築及び住宅の研究開発のため、産官学が連携した研究の場を提供されるとともに、多様な研究機関、企業等が結集した研究開発のプラットフォームを確立するべく多くの事業を進めて来られています。改めて、澤地会長をはじめ、貴コンソーシアムの関係各位のご尽力に敬意を表します。 私ども日本建設業連合会は、建設業界全体の各種課題に対して取組みを推進しておりますが、その中でも将来の担い手の確保のための活動は、建設業の今後の行く末にかかわる最重要課題として捉えています。 貴コンソーシアムが行われている研究開発を通じた異分野・異業種が連携する機会の提供、とりわけ若手技術者交流会や研究開発人材育成プログラムには、毎年、当会の会員企業からも多くの技術者が参加しているところですが、技術者が、他業種・他分野の情報に触れ交流をする機会は、新しい技術の創造や技術者育成・定着を図る上で重要な役割を果たすものです。 当会は、建設キャリアアップシステムや週休二日の推進など、技能者の処遇改善、働き方改革等による人材確保の取組みを進めております。貴コンソーシアムの技術者育成の取組みと相俟って、建設業界の将来の担い手確保が推進されることを大いに期待しています。 また、当会は世界共通の課題である地球温暖化対策のため、政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、会員の取組みを一層促進しております。中でも、建築物・構造物のライフサイクル全体を通してのCO2排出量削減を目指し、行政・関係団体と連携して更なる取組みの推進を図っているところです。 そのための方策の一つとして、これまでの設計施工一貫方式で蓄積されたノウハウを活かした「環境配慮設計・サステナブル建築の拡大」と共に、CO2の貯蔵として注目されている「木造・木質建築物の更なる普及・拡大」のため材料や接合部の標準化・規格化や関連法規制の緩和などに取り組んでいます。今後は、施工段階のCO2排出量抑制に加えて、いかにCO2排出量が少ない材料を採用するかが重要になっていくものと思われます。 貴コンソーシアムの主要活動となる「研究会」ではさまざまな研究が行われておりますが、その中の「木造建築物の中高層化技術研究会」では、木造建築物における各種工法や構造設計等の検討が行われており、当会はその検討成果に注目しております。また、貴コンソーシアムが主催するイベント「コンソ・プラザ」では、「新しい木がつくる新しい空間」により木材を使用した建築の進化を伝えるほか、「MIRAI LIVELY HOUSE」に一般社団法人日本建設業連合会 会長宮本 洋一建設業界の難局を共に乗り越え、引続き社会へ貢献するために

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