建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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122 CBRD 20th Anniversary編 集 後 記2023年6月20周年記念誌編集部会長 伊藤 大輔 20周年記念誌は、2013年度~2022年度までの10年間を対象とし、建築研究開発コンソーシアムの活動記録を集約し再構成したものである。2013年5月(平成25年5月)に発行された10周年記念誌を参考に、今後のコンソーシアム活動の方向性を検討する基礎資料となることを期待し、活動を体系的に記録することに主眼を置いている。2022年1月度の運営委員会で記念誌作成の提案が承認され、同3月に運営委員会の下に編集部会が編成・設置され、2023年6月の発行を目指して編集作業が開始された。 第1章では、コンソーシアムと関係が深い方からの寄稿文を掲載し、第3章では、創立20周年記念講演の概要を収録している。第2章にはコンソーシアムの活動概要が記されているが、特に「3.委員会活動」は、4つの委員会それぞれの役割がその特徴とともに詳しく記載されており、10年間の活動を俯瞰するという面からも重要な記録となっている。編集作業は主に、クラウドサーバーを用いて原稿ファイルを共有した上で、オンライン会議にて意思疎通を行いながら進められた。これはCOVID-19感染防止対策という目的ではあるが、多忙な編集委員の時間を有効に活用するという側面もあり、幸いにも順調に編集作業を進めることができた。また編集に必要な資料やデータを整理保存し、適時提供してくれた事務局の支援なくしては円滑な作業は困難であったことも付記しておきたい。 2002年の創立から10年間の環境変化も大きなものがあったが、この10年間の変化は経済的な環境変化にとどまらず、産業構造の制約条件が激変した。2012年度にコンソーシアム会長より10年後を見据えた活動計画の策定の指示があり、「中期ビジョン-2013」が制定された。その後2019年の見直しによる改定を経て今日にいたるが、次の10年の活動の方向性を検討すべき時期にきていると思われる。コンソーシアムの多様な活動と具体的な事例や参加者の体験などが記されたこの記念誌が、これからの10年を考える上での参考となり、また活躍が期待される研究者や技術者がコンソーシアムを理解するための一助となれば幸甚である。 最後に、このような編集作業に不慣れな小職を支えていただいた編集部会の各委員と事務局をはじめ、寄稿文を寄せていただいた方々、研究開発事例を提供いただき、あるいはコンソーシアムの活動への参加した体験を寄せていただいた会員の皆様に感謝を申し上げたい。

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