建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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年 度件名、委託元、契約期間「ブレース付きボックスコラム鉄骨建築構造の研究」一般社団法人日本鉄鋼連盟平成26年5月8日から平成27年3月31日まで「高断熱性積層複合材料の火災安全性評価方法に関する国際標準化」(平成26年度省エネルギー等国際標準化・普及基盤事業)株式会社三菱総合研究所平成26年5月16日から平成27年2月27日まで2014「モンゴル国における我国の耐震建築・高層建築技術の展開に関する基礎調査」(住宅建築技術高度化・展開推進事業)国土交通省平成26年7月8日から平成27年3月25日まで「ブレース付きボックスコラム鉄骨建築構造の研究」一般社団法人日本鉄鋼連盟平成27年5月13日から平成28年4月30日まで2015 これらの被害の防止に関しては、現行の建築基準法施行令・告示でも設計ルートⅠからⅢにおいてブレース材端部接合部の破断防止の検討が求められているが、端部接合部の様々な詳細に対して具体的な検討方法や構面外への座屈への対処方法が十分に示されているとは言い難い。この一因として、端部の複雑な接合詳細に対して接合耐力や剛性の検討の方法が明らかでないことや、ブレース材の2主軸まわりの剛性および端部の支持条件から決まる座屈の方向を考慮していないことなどが挙げられる。 冷間成形角形鋼管を柱に用いた中規模鉄骨ブレース構造の包括的な課題解決を目指し、建築研究開発コンソーシアム内に「ブレース付きボックスコラム鉄骨建築構造研究委員会」、及び下記の三つの課題毎にWGを構成し3ヵ年計画(2012年度~2014年度)で調査研究を実施。 効率的な施工や断熱性向上といった省エネの観点から、サンドイッチパネルに代表される高断熱性の積層複合材料が建築空間に使用される事例が増えているが、可燃性のコア材を不燃性の表面材で被覆しており、一旦コア材が着火すると爆発的な燃焼が発生する潜在的危険性を有する。一方、その火災安全性については、これまで充分な検討がされてきたとは言い難い状況にあり、また現行の防火材料試験方法は、小型試験体の表面のみを垂直に加熱する手法のため、積層複合材料の適切な評価には適していない。 そこで本事業では、既存のISO等を参考にしつつ、高断熱性積層複合材料の火災安全性を適切に評価する新しい方法を開発し、ISO/TC92(火災安全)/SC1(火災の発生と発達)に提案。 研究会「積層複合材料を用いた建築内部空間の火災安全性に関する研究」をベースとした、新たな「ISO規格原案作成委員会」(委員長:野口東京大学教授)を構成。高断熱性積層複合材料を対象として開発された実規模火災試験ISO13784-1)、及び中規模火災試験(本事業で開発し、ISOへ提案する中規模火災試験)等を実施し、両者の相関性について検討。 我が国の優れた建築技術をモンゴルに展開することで、モンゴル国民の安全で快適な生活空間の整備に貢献する事を通じて両国間の友好を更に深める目的。本調査の内容は、我が国建築関連産業がモンゴル(特にウランバートル)で事業展開を企画、計画するために必要となる最新の建築事情、建築基準、その他建築を取り巻く関連情報についての調査で、建築研究開発コンソーシアムの会員による現地代理店をはじめとする組織的・人的ネットワークの活用とモンゴルにおける耐震建築・高層建築技術セミナーの開催の2つの方法による。調査体制として建築研究開発コンソーシアム内に「モンゴル調査委員会」(委員長:柴慶治 清水建設(株))を構成。 最近の建築事業、地震の状況、建築基準について調査をし、耐震基準と高層建築基準の日本語訳を作成。ウランバートル市において、モンゴル国建設・都市開発省とともに「日本・モンゴル耐震建築・高層建築技術セミナー」を平成26年9月4日、5日に開催。参加者85名でモンゴル側の参加者から専門性の高い質問が多数あり好評。9月6日にウランバ-トル市内のシャングリラホテル複合施設建設現場を調査。 今後の課題としては、耐震建築・高層建築技術基準の整備、技術交流の継続、人材育成及び研究施設整備の技術協力要請への対応と大手建設会社のモンゴル進出の希望への対応がある。 ブレース付きラーメン骨組を対象に、実務設計者が現行建築基準法の体系の中で、適切かつ合理的な設計をするために必要な課題を整理・解決し、更に、ブレース構造全体を俯瞰した場合、その耐震安全性を確保するためには現行基準法体系に加えて新たに具備すべき構造性能についても検討を加え、最終的にボックスコラム構造の健全な発展と普及に繋がるよう研究に着手。 研究推進にあたってはコンソーシアム内に「ブレース付きボックスコラム鉄骨建築構造研究委員会」(委員長:山内泰之 学術会員)、及び課題毎に3WGを設けた。当初3カ年の計画で研究に着手したが、実験の遅れも起因し一部の課題で解決までに時間を要した事もあり4ヵ年の計画に見直し、最終年度に当たり、冷間成形角形鋼管を柱に用いた中規模鉄骨ブレース構造の包括的な課題解決を目指し研究会の成果報告書として取り纏める事とした。 具体的成果の一例を以下に記す。これら成果は、平成28年度に改定が予定されている『冷間成形角形鋼管設計・施工マニュアル』に盛り込まれる予定である。概 要112 CBRD 20th Anniversary

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