建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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引用:(一財)日本建築総合試験所CBRD 20th Anniversary 105研究会 事例-9工事中の溶接・溶断火花が発泡プラスチック系断熱材に飛散して発生する火災の実態及び対策に関する研究会研究会 事例-10CLTを使った新しい木造住宅用構造システムの開発期間:2021/5〜  代表:吉岡‌英樹(東京大学)  幹事:森田‌武(清水建設)顧問:野口‌貴文(東京大学)、小林‌恭一(東京理科大学)<概要> 工事中の溶接・溶断火花が飛散して、発泡プラスチック系断熱材に着火して火災に至り、更に死傷者が発生する事例もあり、昨今マスコミ等でセンセーショナルに取り上げられるケースも見受けられる。溶接・溶断作業を伴う建設工事現場は、火花が飛散して発泡プラスチック系断熱材に着火する可能性を潜在的に有し、更に初期火災の鎮圧に失敗した場合は大火災に発展して人的被害を出す場合も有り得る。 本研究会では、国内外における関連する「実火災事例」及び「対策に係る実態」を調査し、それらの結果を踏まえて、国内における「有効性のある現実的な対策」について検討する。<発表>■‌‌和田康一、吉岡英樹:「建設現場における溶接・溶断による発泡プラスチック断熱材の火災防止について-国内外の期間:2021/8〜  代表:古田‌智基(西日本工業大学)  幹事:中尾‌方人(横浜国立大学)規制および取組みに着目して-」、日本火災学会誌、2021年6月■‌‌吉岡英樹、小林恭一、野口貴文、森田武、趙玄素:「工事中の溶接・溶断火花により発生した実火災事例に関する研究」、日本建築学会学術講演梗概集、2022年9月■‌‌尾𥔎悠平、鈴木秀和、豊田康二、玉井裕介、島本倫男:「溶断火花に対する有機系断熱材の難燃性試験・評価方法の検討」その1・その2 実験概要および硬質ウレタンフォームの比較」、日本建築学会学術講演梗概集、2022年9月<概要> 新しく提案した「在来軸組CLTフラットスラブ構法」の仕様規定を策定し、4号建築物と同等の手続きで建設できるようにするため、以下のような検討を行った。①‌‌本構法で利用するCLTの種類や各部の構法、建て方について検討し、モデル住宅を設計した。②‌‌CLT床板の面外曲げ実験と、CLTどうしの接合部のせん断および引張実験結果から剛性や許容耐力を把握し、十分な性能を有しており問題がないことを確認した。③‌‌モデル住宅について、CLT床板の分割方法、柱や耐力壁の配置、床板の接合方法などを検討した。④‌‌地震応答解析や静的増分解析によって、モデル住宅の構造性能を検証し問題がないことを確認した。<成果> 新しく提案した「在来軸組CLTフラットスラブ構法」について、各部の要素実験結果などに基づく仕様でモデル住宅を設計し、地震応答解析や静的増分解析によって、構造的に問題がないことを確認した。

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