建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
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104 CBRD 20th Anniversary研究会 事例-7自ら学べる賢い子どもを育てる新たな「食育」空間の提案研究会 事例-82025年‌大阪・関西万博研究会<概要> 本研究は「家庭でのお手伝いをすると成績が伸びる」ことを仮説としている。これを定量的に把握し、本研究の根拠とするためにアンケート調査を実施した。これにより、子どもの成績・お手伝い状況・学習場所などの相関を明らかとする。アンケートは長子が小学生の保護者に対し、長子の家庭での手伝いに関するWebアンケート調査を実施した。調査対象は長子が小学‌1‌年から小学6年・各学年150人(男女各75人、小学2年のみ147人)の保護者計897人で実施期間は2021年8月である。<成果> インフラ企業などが開催している「子どもの料理教室」のテキストには、本研究と関連する資料があり参考にする価値がある。アンケート結果より以下の知見などが得られた。①‌‌子どもの生活の仕方(何を大切にするか)と成績には相関がある。(成績上位の子どもは、塾に通い勉強を大切にしている)②‌‌子どもの家庭でのお手伝いと保護者の家事の得意度合には相関がある。(保護者が家事を苦手だと子どももお手伝いが苦手)③‌‌子どもの家庭でのお手伝いと成績には相関がある。(お手伝いをする子どもは成績が良い。ただし、お手伝いが、成績向上の要因とは言い切れない)<概要> 研究会会員の有する技術やサービスを提案し、2025年大阪・関西博覧会の会場整備に活かして頂くことにより、成果の社会実装及びプレゼンスの向上を図ることとして、2020年度から研究会を開始した。  研究会には、コンクリート系材料WG及び環境エネルギーWGを設置し、会場整備に適用することが望まれる新たな技術要素を検討を行った。この成果を提案として、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会などに、2021年9月と10月に説明し意見交換を行った。このほか、適宜、万博関連の情報等を共有した。 また、コンクリート系材料WGでは、2021年度末までに「コンクリート系材料による脱炭素および資源循環関連技術」として、万博会場の建設工事にリサイクル材料を適用するための関連技術情報の整理を行うとともに、それらコンクリートの製造・施工および品質について検討を行った。2022年度には、万博会場周辺で「実装に向けたリサイクルコンクリートの実大施工実験」を行っている。<成果>①‌‌研究会において、コンクリート系材料WG及び環境エネルギーWGにおいて、提案内容の整理、とりまとめを行った。②‌‌万博協会などに対し、まとめた提案内容を説明したことで、より具体的な意見交換ができた。③‌‌コンクリート系材料WGにおいては、2021年度末までにリサイクル材料等を使用したコンクリートの製造・施工及び品質を検証するための実大試験用型枠を作製し、2022年度に実験を行った。期間:2020/9〜2021/9 ‌ 代表:田中‌賢(日本大学)期間:2020/9〜  代表:鈴木 徹(建築研究所)  幹事:市村仁志(建築研究所)

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