建築研究開発コンソーシアム20周年記念誌
107/132

CBRD 20th Anniversary 101研究会 事例-1軽量鉄骨下地乾式間仕切り壁の地震時損傷抑制に関する研究研究会 事例-2小規模建築物における地盤判定品質向上と汎用性を両立した地盤調査技術の研究<概要> 地震時の間仕切り壁の損傷、崩落による人身災害防止および資産保護、事業継続性確保の観点などから、JIS等に規定される5m以下の軽量鉄骨下地乾式間仕切り壁の地震時損傷制御について、2017年より30社50名以上の参加者により研究会を実施し、その結果を現在、提言として取りまとめを行っている。 3月末に提言初稿脱稿を目指して執筆中ながら、成果へのさらなる加筆、修正を行い、最終稿は6月脱稿の見通し。以降、コンソーシアムHP内での公表など、具体の事務作業に移行予定。<成果>①スタッドの座屈による損傷メカニズムおよび面外剛性評価について一定の成果を得た。②‌‌間仕切り壁への外力の設定、特殊な納まりの取り扱い、スタッドの座屈以外の損傷メカニズムの把握、地震時損傷の再現・等の知見、定式化案を論文化。<発表(予定)>■‌建築学会大会梗概発表30報■‌建築学会構造系論文集(掲載3報、執筆3報)■‌構造工学論文集、技術報告集 各1報■‌鋼構造年次論文3報 国際学会SPONCE投稿1報■‌建築技術(雑誌)特集記事掲載‌2022.06月(予定)<概要> 小規模建築物は比較的支持力が低い多様な変形特性の地盤を対象とする一方で沈下量の許容値は小さく、かねてより沈下の検討が課題となっていることから、地盤判定品質向上のために提案した地盤調査技術の実用化に向けた検討と、定性的情報含む調査結果からの不同沈下リスクの評価手法に関する検討を実施。①小規模建築物向けの動的な地盤調査技術の実用化可能性の検討 ‌‌動的コーン貫入(SRS)試験と汎用の試験機材を利用したハンマードリルサウンディング(HDS)試験で実施した②小規模建築物の不同沈下リスクの評価技術の検討 沈下量の定量化は工学的ハードルが高いことから、定性的な評価も含めて課題解決の方向性を検討。 ・従来の不同沈下リスクの評価手法を整理。 ・造成地での沈下事例を収集して統計的分析を実施。 ・‌‌実際の軟弱地盤における長期載荷試験により、従来の評価手法や沈下事例<成果>①‌‌提案した技術の実用化可能性を明確化。また、動的な貫入試験の建築基準法告示化に向けても大きく前進。②‌‌沈下の検討に関する現状把握と事例分析と長期載荷試験の考察から、今後の検討課題・方向性まとめ。 ‌‌学会の指針改定への反映も視野に、新たな研究会「小規模建築物の地盤における不同沈下のリスク評価技術の研究」を提案し活動を開始。(2021/8〜)一連の検証実験結果をまとめ、地盤工学研究発表会、日本建築学会大会で発表。との比較検討を実施。期間:2017/4〜  代表:清家‌剛(東京大学)  幹事:櫻庭‌記彦(染野製作所)期間:2018/6〜2021/6  代表:二川‌和貴(積水化学工業)  幹事:渡辺‌佳勝(トラバース)各種検証試験の実施提案した動的貫入試験提言の作成(継続)

元のページ  ../index.html#107

このブックを見る