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CONSOニュース詳細
  研究会「人工知能とAR技術を利用したタブレットアプリによる一般利用者参加型-生物情報収集システム」参加者募集のご案内
内容

■趣旨・概要:
・現在、生物多様性保全に関する取組みが社会的/国際的に重要視されているが、殆どの取組事例のケースが、その会社のCSR対応として社内外にアピールする程度のものに終始しており、実質的に動きが進んでいない状況となっている。そのおもな原因として、以下の点が挙げられる。
1. 具体的に何を行えば良いかわからない。
2. 利益に繋がらない(強いて言えば、企業のイメージアップ程度)
・特に1については、生物情報(地域種、生物間の関連性、取組方法)を調査する際には膨大なコストが掛かるため、比較的環境保全に関心の高い先進的な現場においても、特定外来生物を除去する程度に留まっているのが現状である。
・この課題に対して、環境省でも「いきものログ」とされるシステムを構築し、一般人からの情報を収集かつ利用する試みを行っているが、利用者の殆どがボランティア団体であるため、生物情報を取得する際の行動範囲がごく狭い領域に限られてしまう。また、取得した生物情報の種の判別には深い知見が必要であり、「いきものログ」でも生物種の判別に相当の時間を要している状況である。なお、得られた情報も対象地域ごとに各生物の報告数が表示されるのみであり、提供された情報を有効活用しているとは言い難い。
・この状況に対して、「タブレットアプリ機能」「AR技術」「人工知能」を駆使する事で、一般利用者が自発的に生物情報を収集するシステムを構築することで、上記課題を解決できるものと考えた。

■想定される成果:
・本検討により、以下の成果が得られるものと思われる。
1. その地域が現在有している生物(動植物)間の連関図
2. その地域に存在する動植物種の現在位置情報
3.1と2を複合したエコロジカルネットワーク情報
→この情報を基に、「どこにどんな種を緑化するべきか」がわかる。
・建築物に本アプリの緑化情報を適用し、建物設計案に反映させることで、HEP/CASBEE/LEED等各種生物多様性関連指標の評価点が上昇するため、建物や地域の環境価値向上(収益)が期待できる。
(生物情報の整理/利用には、都市計画用の別システム構築を想定)
・また、付加的に、アプリ内の一部システム利用に伴いユーザーから課金収入を得ることについて、その可能性を検討する。
※今後1年間の取組みにより、上記システム開発における「技術情報の収集」「技術的課題の抽出」「共通認識の形成」が期待できる。

■参加条件:コンソーシアム会員(正会員、準会員、学術会員)

■関連する業種:環境アセスメント系学術関係者、建設業、造園業、ゲーム業界、IT業(特にAI, AR系業界)

■研究会期間:2017/5~2018/4(1年間)-ヒアリングを中心に

■募集期間:2017年4月19日~2017年5月20日


連絡先参加希望、お問い合わせは、(1)会員企業名、(2)ご所属、(3)氏名、(4)連絡先(TEL、FAX、e-mail)、(5)(参加希望の方は、)研究会への期待や貢献を、下記までお知らせください。
建築研究開発コンソーシアム 事務局 担当:岩田
電話 03-6219-7127 e-mail kenkyu@conso.jp
 ニュース公開日2017/04/19
発信者コンソーシアム事務局